転職活動における業界分析・企業研究のやり方とポイント|具体例あり

転職に向けた準備

転職活動がスタートすると欠かせない作業が「業界分析・企業研究」です。

仕事を続けながら、業界分析や企業研究を行う時間がない!という悩みも理解できます。

もし、あなたが同じ業界内で転職を希望しているのであれば、この作業は最低限で良いでしょう。

しかし。

  • 他業界への転職
  • 大企業(複数の事業を展開)への転職

こういった業界や企業への転職を希望しているのであれば、「業界分析・企業研究」は欠かせません。

面倒と感じがちな、これらの作業を「効率よくかつ効果的に進めるためのポイント」をご紹介していきます。

あなたが希望する業界や企業への転職が成功するよう、少しでも参考になる情報をまとめているので、ぜひご一読ください。

業界分析とは?その重要性

まず、業界分析について簡単な知識をまとめます。

業界分析は転職を希望する業界が「未経験」な場合に欠かせない作業となります。

もし仮に現在の仕事と同じ業界へ転職する場合は不要ですので、次の「企業研究」へ進んでください。

業界分析とは

業界分析という言葉は就職活動でも広く使われています。

ここで述べる業界分析とは、業界全体にどのようなプレーヤー(企業)存在していて、プロダクトやサービスがどのように川上(上流)から川下(下流)に流れているか知ることを意味します。

少し難しい言葉が出ているので、簡単に例を挙げて説明します。

例えば、コンビニエンスストア業界であれば、プレーヤーには次のような会社があてはまります。

  • セブンイレブン
  • ローソン
  • ファミリーマート

次に、コンビニエンスストア業界は商品流通のどの位置で事業を運営しているかが考えます。

  • 上流:商社等の仕入れ
  • 中流:製造業社や流通業者
  • 下流:コンビニエンスストア

極限まで簡潔に表すと上記のような流れになります。

つまりコンビニエンスストアは最もお客さまに近い存在であり、下流に近いと言えます。

まとめると次の2つのポイントを理解することが業界分析と言えます。

  • 業界内の企業を知る
  • 業界で取り扱われている商品・サービスの流れを理解する

次に、なぜ業界分析が必要かという点をまとめます。

業界分析の重要性〜面接対策〜

業界分析は面接対策の面で重要となります。

特に、あなたが異業種への転職を目指している場合は特に重要性が増します。

具体的に次のような質問を受けた時の返答で活用します。

  • どの業界を受けていますか?
  • なぜ、この業界を希望していますか?
  • 同じ業界で他社は受けていますか?具体的にどこですか?

業界分析を怠っていると、応募した企業以外のプレイヤー(企業)を答えることができません。

面接官から見れば、業界のことを最低限理解していない応募者は「勉強不足」と受け取ります。

本当にこの業界に興味があるのかな?と感じられてしまっては、挽回は不可能に近くなります。

このようなポイントから業界分析は重要であると言えます。

業界分析のやり方とポイント

業界分析の大切さについて先ほどはまとめました。

次は、業界分析のやり方とポイントについて見ていきます。

業界分析の全体像

業界分析は先ほども触れた通り、2つのポイントを理解することが目的です。

  • 業界内で活動する企業を知る
  • 業界が取り扱う商品やサービスの流れを知る

この段階では個別企業の特徴や規模まで覚えておく必要はありません。

業界のリーディングカンパニー(最大企業)と次点となる企業を知っておく程度で問題ないでしょう。

また、取り扱っているものが「プロダクト」なのか「サービス」なのかを理解し、これらを形作る企業や販売する企業、どちらに興味があるのかを理解しておきましょう。

加えて、応募する業界が「成長産業」なのか「衰退・斜陽産業」なのかを理解することも重要です。

業界分析のやり方〜ツールと本の活用〜

業界分析の具体的なやり方をご紹介していきます。

ここでは、活用できるツールと見ておきたいおすすめ本をご紹介します。

1:図書館の活用

まず、欠かせないツールが「図書館」です。

この後で紹介するおすすめ本の中には個人が購入することが難しい高額な本も含まれています。

これらを閲覧可能な場所として図書館があります。

土日も運営しているという面では在職中であっても使いやすい場所です。

2:調査会社のレポート閲覧

次に活用したいものが「調査会社のレポート」です。

日本国内には業界分析を定期的に行い、調査結果を販売する企業があります。

具体的には次の企業がおすすめです。

  • 矢野経済研究所
  • 帝国データバンク

特に、矢野経済研究所は業界分析のサマリーを閲覧可能な状態にしています。

最新版がないこともありますが、数年前のデータであっても、成長推移が観れるという点では活用できます。

3:業界分析におすすめな本

最後に業界分析で活用できる参考書をご紹介します。

ここでは2つの本を取り上げます。

  • 業界地図
  • 業種別審査辞典

まず、ご紹介するのが業界地図です。

主に就活生が活用する一冊ですが、異業種への転職を目指す時も活用することができます。

また、毎年度、更新されたものが発売されるため、最新情報を仕入れるという意味でも有効活用しない手はありません。

東洋経済新報社と日本経済新聞社の2社から発売されていますが、どちらでも構わないので手にとって活用してみることをおすすめします。

次に、ご紹介するおすすめ本は「業種別審査辞典」です。

こちらは図書館等で閲覧することをおすすめします。

この本は中小企業診断士等の専門家が各業界の特徴や成長推移、業界内の平均的な財務状態等をまとめた一冊です。

業種によって複数冊をシリーズとして販売しているため、あなたが転職を目指す業界が掲載された一冊を閲覧すれば、問題ありません。

図書館に設置されている検索機能を活用して閲覧できるよう、予約しておきましょう。

参考リンク:株式会社きんざい「業種別審査辞典」

企業研究とは?その重要性

次に、企業研究についてまとめます。

企業研究は応募する企業を深く知る作業です。

この過程を怠ると意中の企業から内定を得ることが難しくなりますので、ぜひ目を通してください。

企業研究とは

企業研究とは応募した企業を深く知ることを意味しています。

同じ業界の中でも様々な特徴を持った企業が活動しています。

売上高や規模が異なるだけでなく、企業が持つ風土や社風も異なります。

外部データから分析できる「定量的な分析」だけでなく、人や組織について知る「定性的な分析」も欠かせません。

企業研究は内定を得た後に活用することもできますので、時間をかけて進めましょう。

企業研究の重要性

企業研究は2つのポイントから重要と言えます。

  • 面接時の志望理由
  • 内定後の比較作業

それぞれ重要となるポイントを見ていきます。

1:面接における志望理由

面接で必ず聞かれる質問が「志望理由」です。

企業研究を進めることで、志望理由を確固たるものに固めることができます。

面接における志望理由とは、簡単に言えば「ラブレター」のようなものです。

企業のどこに興味を持ち、他の会社にはない部分を見つけ、好きになったから入社したいと伝えなければなりません。

また、この会社にしかないものがあるからこそ、入社したいと熱く伝えることが重要です。

熱意のこもった志望理由を伝えるためにも企業研究が欠かせません。

2:内定後の比較作業

転職活動の結果、複数の会社から内定を得た場合に企業研究が活きます。

これまでの企業研究の結果及び条件を表にまとめ、比較することで意思決定を行うことができます。

ここでも定量的な部分と定性的な部分を明確にしておくと、比較分析が容易になります。

特に、組織の風土や社風は企業によって大きく異なるので、分析した結果を比較すると意思決定が楽になります。

では、具体的な企業研究のやり方とポイントを見ていきましょう。

企業研究のやり方とポイント

企業研究のやり方とポイントをまとめます。

まず、企業研究の全体像を理解した上で、具体的なやり方を見ていきます。

企業研究の全体像

企業研究の全体像として、次のような項目を調べていきます。

  • 企業規模
  • 社風・風土
  • 業務内容
  • 経営者の性格
  • 将来性

業界分析と異なり、企業分析は入念かつ丁寧な作業となります。

なぜなら、あなたが入社するかもしれない企業になるからです。

入社後に「思っていた環境じゃなかった」というミスマッチが起きないように、主体的に研究・分析することが重要です。

企業研究のやり方〜ツールと進め方〜

企業研究の具体的なやり方をご紹介します。

ここでは次のようなツールを活用します。

  • 新聞記事
  • 経営者の情報発信
  • 口コミ(企業)サイトの活用
  • 面接時の質問を活用

それぞれ、具体的に見ていきます。

1:新聞の記事を検索

まず、新聞記事の活用です。

具体的には日本経済新聞等のサイトで「企業名を検索」しましょう。

過去に研究対象の企業が登場した記事の抜粋を閲覧することができます。

研究を行なっている企業が新たに開発した商品や技術、新たなサービスの開始を知ることで、企業の活動内容を捉えることができます。

2:経営者の発信情報を調査

次に、研究対象の企業経営者が発信している情報を調査します。

具体的には、経営者の「ブログ」や「著書」を調べましょう。

ブログや著書には、経営者が持つ価値観や考え方があふれています。

最終面接では、本人や役員と対面します。

その際に、経営者が持つ価値観と同じ考え方を表現することができれば、内定を得やすくなります。

また、この時点で「この経営者とは合わないな。。。」や「この経営者とは働きたくない」と感じれば、応募を取りやめることもできます。

3:企業の口コミサイトを調査

3つ目のツールは「口コミサイトを活用する」ことです。

ここで述べる口コミサイトとは、次のようなサイトが挙げられます。

  • Vorkers
  • 転職会議
  • キャリコネ

これらのサイトには以前まで研究対象となる企業で勤務していた人の口コミが掲載されています。

様々な項目が準備されており、社風や風土を知る上で活用できます。

具体的には、次のような項目があります。

  • 企業文化
  • 年収
  • 評価制度
  • 福利厚生
  • 情勢の働きやすさ

こういった項目の口コミを見ておくことで、内情を知ることが可能になります。

しかし。

1点だけ注意点があります。

こういった口コミサイトは「悪い評判が大きくなりがち」であることです。

詳細は後述します。

4:一次面接を有効活用

最後は一次面接を活用する方法です。

え?面接を活用?と思われるかもしれません。

一次面接は「現場のマネージャー」が面接官として登場することが多くなります。

現場責任者が考える自社の風土や現場で求められるスキルをこのタイミングで直接聞くことができます。

特に一次面接では「ポテンシャル」をPRし、企業研究は弱くても構わないケースがあります。

正直に、勉強が足りていない部分を話し、最後の質問で深掘りすることで企業研究を急速に進めることができます。

企業研究の注意点〜フェイク情報について〜

先ほど、少しだけ触れましたが企業研究には注意点があります。

それが「フェイク情報」です。

最近になって、フェイクニュースという言葉が一般的になりつつあります。

同様に企業の口コミサイト等には「嘘の情報」つまりフェイクの情報が書き込まれていることがあります。

口コミは性質上、辛い経験や失敗した経験が多く書き込まれるものです。

以前勤務していた企業で嫌な経験や思いをした元社員が口コミサイトで最低な評価をつけることはよくあります。

こういった情報を閲覧した場合は、全てを受け入れず、面接時の社員が持つ雰囲気から読み取るよう心がけましょう。

【具体例】管理人の体験談

最後に、私自身が行った業界研究・企業研究についてご紹介しておきます。

私は業界研究が弱く、転職活動当初につまづきました。

特に次のような質問を上手く回答できず、冷や汗をかいたことを覚えています。。。笑

  • 他の企業はどこへ応募していますか?
  • その中でなぜ当社を志望されているのですか?

このような質問に対して上手く回答するために、業界分析と併せて、企業研究を強化しました。

具体的には、1次面接時の質問時間を有効活用しました。

面接前に事業概要を把握しておき、現場のマネージャーに対して次ような質問を行いました。

  • 実際の現場で求められているスキルは何か
  • どのような役割を求めているか
  • 具体的な業務内容
  • 社風に関する質問

もちろん、これらの質問を行いやすいよう、自己分析等を万全に準備することで、面接官の評価を高めておく必要があります。

相手の評価が高まったところで、上記のような質問をすることでこちら側の興味・関心を伝えつつ、自身の企業研究に参考となる情報を引き出すことが可能になります。

自己分析については次の記事も参考にしてください。

転職における自己分析のやり方|使えるツール(診断)とおすすめ本
自己分析のやり方を理解し、自分を知ることが転職活動を成功させる要因の1つです。こちらでは転職活動における自己分析のやり方と無料で使える診断ツール、おすすめしたい本をご紹介して行きます。

まとめ

こちらの記事は業界分析・企業研究のやり方とポイントをご紹介してきました。

ポイントをおさらいしておきましょう。

  • 業界分析は業界地図を使って全体像を把握
  • 業界の成長性やプレイヤーを把握
  • 企業研究は社風や人の部分も重視
  • 面接時の最後の質問を有効活用

最近の面接では、企業側が応募者に対して自社のプレゼンをするような面接が増えています。

実際に私も、求めている役割や職務内容について詳細のプレゼンを受けました。

これらの面接を通して志望度を高めていき、最終面接で思いの丈をぶつけられるように準備していきましょう。

あなたの転職活動が少しでも良いものになるよう参考になれば幸いです。

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